平成23年度確定申告の準備

確定申告書作成前に確認すべきこと。

平成23年度確定申告の準備1

毎月入力すべき、売上、仕入、カード明細の入力が終了したので、帳簿の確認に入る。まずは、各預金通帳の残高と帳簿が合っているか確認。

次に、買掛金勘定で処理している仕入とカード利用分のチェック。現在使用の会計ソフトは各元帳をExcelに出力できるので、この手のチェックが非常にしやすくなった。

今年から買掛金は納品があるごと、つまり日々入力するのをやめ、月末に請求金額を計上する形に変更した。そのため、毎月の支払い日が終わると残高が0になりチェックが容易に。帳簿による納品と請求のチェック機能は低下したが、この部分は店長に委ねた形だ。

カードによる売上も同様。毎月2回届く明細を元に15日と月末に計上。銀行に振込みがあると残高が0になる仕組み。

次は総勘定元帳の現金を除き上から順にチェック。

「棚卸資産」に期首商品棚卸高が計上されているのを確認。期末商品棚卸高を計上しなければ。年末の棚卸メモの金額を計上。

仕訳は、棚卸資産XX/期末商品棚卸高XX

「前払金」に再振替仕訳があることを確認。そして12月末に振込んだ家賃を計上。期首にきちんと仕訳をいれておくと、決算仕訳を忘れずにできるので大切なことだと実感。

仕訳は、前払金XX/地代家賃XX

「長期前払費用」は、融資を受けた際の信用保証料がある。融資を受けた年の決算にて各年度ごとに仕訳する金額のメモがある。この通りに計上。

仕訳は、信用保証料XX/長期前払費用XX。

同様に広告費として投資した代金がローン形式になっており、今年度分の利子を計上。

仕訳は、利子割引料XX/長期前払費用XX。

今年は内装工事をしたので、「建物付属設備」と「備品」に計上されていることを確認。減価償却費の計上は、確定申告書作成時に算出するので後回し。

「事業主貸」はイレギュラーな仕訳がないかどうか確認。すると預金利息があったので、「事業主借」に修正。

「預り金」は、1月と7月の源泉税納付時にこの勘定にて計上しているか、同様に住民税納付の6月と12月に、雇用保険が7月に計上されているか確認。

平成23年度確定申告の準備2

「未払消費税」は、税抜経理の時は当然のように使っていたが、税込経理になったらどうすれば良いのかよくわからない。

調べてみると、やはり会計年度で費用計上するのが正しいとのこと。消費税の確定申告時に算出できるので、こちらも決算仕訳は後まわし。参考になったページは
こちら(消費税の税込み会計について教えてください)

仕訳は、租税公課XX/未払消費税XX。 

「未払金」は、毎月月末払いになっている通信費がある。例年通り年明けの引落としで何もしないと次年度に計上されてしまうため決算仕訳が必要。

仕訳は、通信費XX/未払金XX。

「長期借入金」は毎月規則的に計上されているのを確認。1店舗目の借入である公庫の方はもうじき終わりというのにまだ残高がかなりある。2店舗目の借金だ。夫の貯金が増えるのはまだまだ先ということだな。

「事業主借」から、一昨年から繰越された利益と今年の預金利息がどれほどになったかわかった。現在「現金」がかなりのマイナスになっている分、この勘定科目で調整すれば帳尻があうはず。

「売上」、「仕入」等費用勘定は、変な勘定科目による仕訳が混入していないか確認。

平成23年度確定申告の準備3

そして最後に「現金」。実際の現金の出入りについては、一切関与していないので実態は不明。証憑をありのままに入力しているだけなので、残高が所々マイナスになっている。

これを主に「事業主借」や仕訳の順序で調整する(マイナスを無くす)のにかなりの時間を要する。

「現金」の帳尻合わせが終わり、「事業主借」の最終残高と昨年の持ち出しになった金額が合っているか夫に確認。ほぼ相違ないとのこで、帳簿の確認はすべて終了。

次は青色決算申告書への転記をスムーズに行うための下ごしらえ。

青色決算書は、月別の売上と仕入数値が必要。現在使用の会計ソフトは、期首からの累計しか出力できないので、Excelで月別に集計を出しておく必要がある。

また、補助科目も設定できないため、店別に売上と仕入それぞれ勘定科目を設定し使用している。そのため合算も必要な状態。

では、手順。1店舗目の総勘定元帳の売上をCSV出力。引き続き2店舗目の売上もCSV出力し、データ範囲を切り取って、1店舗目の売上の方に継ぎ足す。これで大きな一枚の売上帳ができた。

次に、1行目右の方の空いているセルに「SUBTOTAL(9,E2:E764)」関数をセット。E2に今年一番初め(1/5)の売上金額、E764に年度最後(12/30)の売上が入っているセル。ちなみに9とは合計のこと。これでオートフィルタで表示された値のみが合計される仕組みができた。

オートフィルタで月別に合計された値を、「SUBTOTAL」関数の右のセルに順に「値貼り付け」する。仕入も同様の手順で行い、青色確定申告決算書の準備は完了だ。

ちなみに、現在使用の無料会計ソフトは、
nyao soft♪アプリシリーズ17の「♪会計」

平成23年度確定申告_eTaxする前に確認するページ

青色申告決算書作成のための準備が整い、次はe-Taxでの申告。まずは、e-Taxのポータルサイトへアクセス。このページを一通り目にしておくと、後で役に立つことがある。

例えば、既にe-Taxご利用の方へのメッセージ、「予定納税額や中間申告税額がある方は、申告書作成前にご確認」なんかは大切。

ちなみにこれからの記述は、前年度もe-Tax利用が前提になっている。まったく初めてという方や利用を検討中の方は動画「税務署に行かずに確定申告! e-Taxで送信するための初期設定まで」を見ておくと良い。

さて本題に戻る。「個人でご利用の方」の枠内の「既にe-Taxをご利用の方」をクリック。

画面左の「ご利用ガイド」の「作成の流れ・追加機能・税制改正など」からざっくり流れを把握し、「平成23年分 所得税の改正のあらまし(平成23年6月)【PDF/606KB】」で関係ありそうな項目を探す。

このPDFの「9事業所得関係」にある「雇用者の数が増加した場合の所得税額の特別控除の創設」は条件に合致しないものの頭の片隅に。

消費税法改正のお知らせ(平成23年9月)【PDF/1,199KB】」の方は、該当する改定はなかったものの、消費税納付のハードルが下がる内容ということがわかった。

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