オフィス街にある店舗での集客

1杯あたりの単価は下がっても、月の売上はアップ!

2店舗目は、オフィス街に隣接しているので土曜、日曜の売上が悪い。そのため、土曜日は夜のみの営業で、日曜日を定休日にしている。

駅からのアクセスは、1店舗目に比べて良く、一度通ってもらえば、次は負担を与えない距離にある。最寄駅は3社の乗入れがあり、JRが3線、地下鉄が1線、市鉄が1線で、日本酒や焼酎を飲むために足を運ぶのが苦にならない人なら、便利な場所と言えるだろう。

平日はそこそこの売上があるが、土曜日はさっぱりという週が続いたため、11月から土曜日対策を行うことになった。2店舗目は、1店舗目と違い幅広い仕入れ値の地酒を扱っており、2種類の価格で提供している。それを土曜日限定で、その安い方の金額よりもさらに50円安く提供することにした。

効果はあったらしい。お客さんの心理を推察するに、1杯あたりの単価が下がるためその分多く飲める、または、普段予算的に厳しいお高めの料理が頼めると考えるようだ。

つまり、お酒を飲むのが好きなお客さんのお会計は一定で、何かを安く提供してもその分他の物を頼んでくれるので、客単価には影響がないということがわかった。値下げしてその分浮いた予算を他のお店に使われてしまうなら値引きは悪影響を及ぼすが、同じ店の中で使ってもらえるなら、最終的には問題なしということだ。

データとしてはどうかというと、8月、9月、10月の土曜日の売上平均がそれぞれ、2万2千、1万4千、2万3千円だったのが、11月は3万1千円にアップした。例年11月は忘年会の直前で売上が落ちる時期。それを考慮するとかなり効果があったと考えて良い結果だった。

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