おひとりさま
座席を減らして繁盛店にする。
ここ最近ひとりで来店されるお客さんが増えた気がする。
テーブル別に金額と人数を入力しデータをとっている。先日何気なく眺めていて気がついたことだ。
時系列にならんだ表(レジが終わった順に重なった伝票からのデータ)であり、深夜のお客さんであることがわかる。
うちのカウンターは、長さ6mほど、奥行きは何センチだったか忘れたが結構ゆったり、高さは低めで落ち着いて飲めるデザインになっている。
隣の席との間隔もあまり近くならないように、椅子の数を心持ち少なめにしていたが、さらにひとつかふたつ減らしたとのこと。
それによりさらにゆったりしたスペースを取ることが出来るようになった。これが功を奏したのだろうか。
椅子を減らした理由は、お客さんが増えて店側が捌ききれない状況になる場合が発生するようになったからだ。
お客さんのペースに合わせるのではなく、店が主導権を握れるようペースダウンが狙い。
真っ当な営業をするなら、店に余裕がなければならないと思う。キャパを超えた売上は、店にとって喜ぶべきことではないという考えである。
目先のお金ではなく、自分の店がどういうスタンスであるべきか、原点を見つめなおした結果の選択であったと思う。(2006/06/09)