店がある限りなくならないこと
そして失くしてほしくないこと。
「今日はお客さんが来てくれるだろうか」という心配が常にあるらしい。
売上の最低ラインが去年に比べて上がっているにもかかわらず、こう思うということは、店をたたむまではずっと続くことだろうと思えてならない。
いや、逆にこういう気持ちがなくなると店は駄目になるんじゃないのかな。
こういう不安があると、実際にお客さんが来てくれた時には嬉しくなるし、その嬉しいという気持ちがお客さんに伝わって、お客さんと店の良い関係が築かれるのではないだろうか。
良い関係ができれば、店をやっていても楽しい。楽しくしていると人が集まるというサイクルが存在するような気がする。
まずは自分が楽しくないと、心地よい空間は提供できないだろうし。
でもやはり水商売。お客さんの都合で良い時、悪い時はつきもの。そういうものなんだと思っても、昨日がいくら売上が良かったとしても、さて今日はと思った時「今日は来てくれるだろうか」と思うそうだ。
これがないのは予約がある日とのこと。また、夫が何より嬉しいのは、来店した日に次回来る日の予約を入れてくれることらしい。
だから予約が常に入っている店になって欲しいとは思うけれど、「来てくれるだろうか」という気持ちはずっと忘れないでいられるのが良いと思った。
これが初心ってやつのひとつなのかもしれない。(2006/06/10)