人間関係の相談
相談とは相手が言ってほしいことを言うことですが…。
店主だって人間だから、人の好き嫌いというか接しやすい人とそうでない人、というのがもちろんいる。
うちのようにこんな小さな店でもそういうことがあって、ここ数日の夫は、そのことでちょっと考え込んでいる様子。
前々から彼とは相性が合わないと言っていたが、そんな思いがだいぶ蓄積されたようだった。
または長く付き合うようになって、お互い遠慮が薄れてしまったのかも。
夫はそのことで私に話をしたいようだが、その手の問題は当事者で解決すべき問題で、状況のわからない人間が聞くと、的外れな返答をしてしまうことが大いにある。
考えを整理するために、当事者でない人に話をするのが有効な場合もあるが、どうも今回はそうではないらしい。
私たち夫婦は人間関係の相談に対して同様の見解、つまり、本当に解決になる実のある話は、当事者にしかできない、と思っているのだ。
その問題の現場を直接見たり聞いたりしていない人間が相談に乗ったところで、一般的な話しかできないという考え。
人間関係の問題は、そのひとつひとつがきわめて特殊なケースである。
似たような悩みであっても当事者の人間性によって導かれる答えは常に変化するものだという認識だ。
その答えとは当事者にしかわからない。
外野にいる人間は口をはさまず、ただひたすら聞き流すことしかできないだろう。(2006/08/20)