医療費フォームを使って医療控除申告

Excelを利用して医療費控除の申告ができるようになった

24年度の所得税確定申告から医療費フォームという表計算ソフトを利用して医療費控除の申告ができるようになった。

確定申告書作成コーナーで直接入力もできるが、1ページに入力できる件数が限られており、大量の領収証を入力すると、確認や訂正が面倒。その点このフォームを使えば一覧になるし、何といっても、がっと縦にコピーができるのが魅力だろう。

さて、フォームは平成24年度確定申告書作成コーナーの左側の「医療費集計フォーム」からダウンロードできる。使い方の詳しい説明は、先のページ上部に「お知らせ」があり「医療費集計フォームに関するQ&Aのリンク先にあるので、ざっと読んでみた。

なお、医療費控除を申告のに必要な物は、領収証の他に医療費明細や調剤明細が必要。フォームを見ればわかるが、治療内容や医薬品名を入力しなければならないからだ。

今回、この明細がない領収証がいくつかあり、色々と探し物が増えちょっと面倒だった。今年は「捨てないで」と夫に言わなければ。

効率的に入力するための手順。

  1. 医療費の領収証を人別に分ける
  2. 医療機関、薬局ごとに分ける
  3. 日付順に並べる
  4. 医療費集計フォームを開く
  5. 「支払年月日」
    2/1と入力すると、2013/2/1になってしまう。後からまとめて置換すればいいやと修正を後回しにしたら、このコマンドが使えず一つ一つ修正する羽目になった。
    なので、ちゃんと最初から2012/2/1と入力しなければならない。
  6. 「支払った医療費、交通費」
    まず領収証を入力してから、その交通費が発生した医療機関の行を下にコピー。交通費を入力し「治療内容…」の欄に、乗降駅を入力してみた。
  7. 「左のうち、補填される金額」
    東京都食品保険組合から給付金をもらっていたので、その金額を入力した。
  8. 「医療を受けた人」
  9. 「続き柄」
  10. 「治療内容、医薬品名など」
    明細の最も点数の高かった内容を書いておいた。CTや画像診断料、検査など。交通費の場合は、乗降駅を入力した。
  11. 「病院などの所在地」
  12. 「病院などの名称」

入力が簡単になる方法

  • 今選択されている入力欄のすぐ上のセルをコピーする方法
    →キーボードの「Ctrl」を押しながら「D」
  • 複数選択したセルに同じ文字を一度で入力
    →文字確定した後、キーボードの「Ctrl」を押しながら「Enter」

申告手順

  1. 平成24年度確定申告書作成コーナー 「途中で保存した24年分を再開!」から、保存した「24年所得申告及び決算書等データ.data」を読み込む
  2. 「所得税の確定申告書再開」から「所得・所得控除等入力」を表示
  3. 「医療費控除」の画面を表示し「医療費の領収書を治療ごとに入力する(明細書も作成されます。)」を選択
  4. 「医療費集計フォームに入力したデータを読み込む」を選択
  5. 「参照」ボタンから先ほど作成したフォームを開いて「医療費集計フォームを読込」
  6. 「読込件数」と「正常件数」が一致したのを確認して「医療費控除に反映」
  7. しばらく待つと読込まれた。ちゃんと反映されているはずなので「入力終了(次へ)」
  8. 「医療費控除の入力内容及び計算結果確認」

損得を確認

医療費控除は、負担した金額全てが控除される訳ではない。所得金額合計額の5%、または、10万円のいずれか少ない金額を、負担した金額から差し引く。この差し引かれた金額が医療費控除額になる仕組みだ。

夫婦共働きでどちらも共に所得金額の合計が200万円以上なら、所得金額の多い方から医療控除を申告するのが得だ。

しかし、片方の所得金額の合計額が200万円以下なら、この所得金額が少ない方から医療控除申告した方が、負担した医療費から差し引かれる金額は10万円より少ないので得、ということになる。

我が家は今年も後者なので、夫の確定申告で医療費控除申告を行うことに間違いはなかった。

続きの操作は、平成24年度確定申告_eTax所得税の確定申告を参照。

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