飲食店の許可に関する手続き

飲食店に欠かせない調理師免許や看板について

準備005日目 調理師免許の申請 その1

10年ほど前に調理師試験に合格しているにもかかわらず、調理師免許の申請をしていなかった夫。

必要書類についてはこちらの保健所のHPで確認した。このページでは、免許の再交付や書き換えなどについても記載されていた。

申請先は住所地を担当する保健所で、もし合格通知をなくしていたとしても、記録が残っているので試験を受けなおす必要はないとのこと。

合格通知紛失や調理師試験についての詳細は、東京都福祉保健局ホームページで調べられると思う。

今日は、医師の診断書を取りに近所の病院へ行った。診断書は自費扱いのため、3000円(内税)だった。

診断書も使用目的の種類によって金額が違うのだろうか。

保険金の請求に使う診断書と違い、麻薬などの使用者でないことの診断と限定されているから、この金額なのかもしれない。

準備006日目 調理師免許の申請 その2

区役所へ寄り、戸籍抄本をとった。450円だった。本籍地表示のある住民票でも可能で、こちらの方が手数料が安かったような記憶が…。

ま、あまり細かいことを言うと、やる気をなくすから、言うのはやめよう。

この手の手続きに気が進まない人は多いと思うが、今回のように「区役所のそばに保健所があるよ。」という一言があるだけでも、気分は違うらしい。

免許申請の手数料は、5600円だった。一ヶ月程度で、免許が郵送されるとのこと。

これで、やるべきことがひとつ完了した。

次は保険関係。私の扶養にする手続きと、失業保険に関すること。これは、前に務めていた会社からの書類が揃わないとできないので、確認してもらうように、言わないといけないな。

準備062日目 営業許可の手続き

保健所に行き、食品関係営業者の手引きと営業許可申請書を貰ってきた。

手引きによると、工事着工前に保健所へ行って、事前相談が必要だったそうだ。

申請書類の提出が工事完成予定日の10日位前。この時に検査日等を決める。

その後、施設完成の確認検査があり、基準に適合しない場合は許可にならないそうだ。

次に適合確認後許可書を作成。交付までに数日かかるので、開店日については予め打ち合わせ要。

営業許可書の受領には印鑑が必要。というのが、ざっとの流れ。

施設基準の要点については、店舗の改装を専門にしている業者なら把握しているはずだが、施主もこの手引きを読んでおいた方が良いと思った。

業者の言われるままに設備を決めるのもどうかと思うし、こちらの無知による後々のトラブルを避けることができるのではないかと。

不適事項の改善に追加工事費が計上されては、面白くない。

当面の問題は必須要項の図面である。最初に描いてもらった図面から、7割方変更になってしまっている。

工務店の社長には、現場に朝から晩まで来てもらっていて申し訳ないが、急いで描いてもらうことにしよう。

準備095日目 消防署査察

明日の正式オープンを控え準備が必要とのことで、本日は休みにしていた。

買い物から戻ると、店内に制服を着たおじさんが3人いた。消防署の方だという。

消防署がすぐ近くにあるためかチェックされていたらしく、届けがないので来たそうだ。

私も届けがいると思っていたのだが、改装をやってくれた社長が、東京都では改装なら届出が不要だと自信満々に言っていたので届けを出していなかったのだ。

確かに前のテナントと同じ業種であれば不要な場合もあるとのことだったが。

まずとにかく防火対象物使用開始(変更)届出書(東京都用)を出し、一日講習を受けるようにと言われた。

届出書は、不動産屋から貰った重要事項説明書を見ながらでないと書けない内容だ。

一日講習はいつでも受けられるものではなく、月に数回しかないとのことで、ちょうど数日前にあったのでしばらくないそうだ。

でも、夜働いている人間が、ちゃんと朝からの講習に行けるのだろうか。たぶん無理だろう。

今回来た人たちはあくまでも査察で、実際に検査をするのは別の部署だということだった。注意されそうなところをいくつか教えてもらった。

帰り際、ちゃんと検査が終わらないと、立場上客として来れないからよろしくねと言われてしまった。

開業108日目 看板についてその1

道路占用許可の案内が届いた。

都道上に突き出て設置されている看板や日よけの調査をしているので、協力して欲しいというのが趣旨だった。

うちの店は、平看板とメニューを載せた譜面台がある。これらの占用手続きが必要だと暗に言っているのだろう。

流れは以下の通り。

まず調査され基準に適合しているか否か判断される。

適合している場合は、申請手続き→占用許可→占有料納付または占有料免除となる。

占有料は、看板の表示面積で決まる。2u以下は免除。3〜5uの場合は、2uが減免になる。

看板の単価は4段階に分かれており、大きな駅がある区が一番高いようだ。例えば千代田区や台東区、新宿区など8つの区が34,000円。それ以外の区は17,700円。

これらは1uあたりの1年間の料金である。

なお、日よけの場合は、最高でも3,270円なので、看板に比べるとそれほどの負担ではないと感じる。

開業111日目 看板についてその2

許可できない看板等は、ふたつに分けられる。

一つ目が設置位置の高さや出幅が基準に適さないもの。二つ目が路上に置かれた、のぼり旗、商品、置き看板など。

店の出入り口に置いているメニューの譜面台が後者に該当する。理由は通行上の支障とこれらの物件に起因する事故を防ぐためとある。

しかし、うちがこの譜面台を置いているのは、事故を防止するためなのだ。

店の前は自転車が頻繁に、しかもかなりのスピードで乗っている人が多い歩道。店の出入り口と歩道は互いに見通しが悪く、注意深く店から出ないと接触の危険がある。

それを避けるためにあえて出入り口に、(歩道から見ると)障害物を置いている。これのおかげで店から出てきた人が保護されるという具合だ。

役所のことだから公認されないと思うが、はたしてこれはどうなることやら。

開業112日目 看板についてその3

道路境界線からはみ出た看板に占有料がかかるなんて、全然頭になかった。

袖看板もあったのだが、こちらは撤去しておいて良かった。あ、でもこちらは2u以下だったから、全額免除か。

問題の平看板は、どちらかと言えば不本意な形で設置している。無駄に大きく長いのだ。

この看板の使用料に毎月に5,000円も払い、占有料もこちらの負担?契約書を探してみよう。

契約書にこのことが書いてあったら、余計なお金がかかることになり、すぐに気がつきそうなはずなのだが。

何か他に情報がないかと東京都建設局を探してみた。

減額措置を受けられるのは、平成18年の3月31日までに申請したものという条件がわかったぐらい。

このパンフレットが全てと思って良いらしい。申請書がサイトで取り出せるので、リンクしておこう。

開業113日目 看板についてその4

店に行って平看板を見てみると、境界線から数センチはみ出していた。これでも占有料がとられるのだろうか。

そうではなく、やはりあの案内を貰ったのは、メニューを載せた譜面台についての警告なのだろう。

店の賃貸借契約書を読み返してみた。

占有料について、記載があるかどうか探してみたところ、やはり書いていなかった。

書いてあったのは、看板の撤去や工事は借主負担であること。店の前に看板等を設置した場合の全責任は、借主が負うことであった。

警察や近隣から撤去を申し伝えられたり、その看板で事故が発生した場合、貸主に迷惑をかけないという訳だ。

開業239日目 道路占用許可申請書が届いた

東京都建設局道路管理部観察指導課から道路占用許可申請書を出しなさいという趣旨の書類が届いた。

同封されていたのは、申請書と看板等実態調査台帳。

この台帳は看板等の占用料を算出した計算式と指摘している看板の写真が載っている。

出幅が5センチと書かれているが、境界線よりそんなに出てたかなぁ。

手紙にも「台帳に誤りがないかどうか確認してください」と書いてある。

面積で料金が変わるので、ちゃんと調べた方が良いと思った。

今年の3月31日までに申請すれば減免額があるから、17,700円ということか。

算出された面積は2.93平方メートル。

占用面積は繰上げが適用されるのか、3平方メートルとなっている。

来年は17,700×3=53,100円になるのだろう。

開業108日目 看板についてその1等の日記にある通り、調査にご協力くださいという案内が来て以来、音沙汰がないなぁと思っていた件である。

ついに来たかという感じ。

その時の日記を読むと、メニューを載せた譜面台のことを指摘してきたのかと思っていたようだが、そうではなかったようだ。

実際に調査があった時間を写真の影から推測すると、3時か4時。

まだ店に誰も来ていない時間で当然譜面台も出されていない時間である。

これがもうちょっと遅かったら、譜面台を指摘されていたかもしれない。

開業241日目 道路占用料の負担者は?

一昨日の日記に書いた「道路占用許可申請書」の吟味が終わったところで、肝心の占用料の負担は誰にあるのかという点を確認する必要がある。

うちとしては使いたくないと言っていた看板であるが、いろいろと経緯があり看板料を支払い使っている。

その上占用料も借主負担ということはないよなぁと思いつつ、事実確認しなければ。

ということで、契約書と重要事項説明書を引っ張り出して、隅から隅まで読んでみた。

関係あるのは「本物件の公租公課は貸主の負担」という部分。

公租公課とは何?と調べてみると、

国または地方公共団体によって公の目的のために賦課される金銭負担の総称。公租は租税、公課は租税以外の負担金を指す。  三省堂提供「大辞林」より 

ということで、占用料は公課にあたると思われる。

よし!

とりあえず管理会社へ連絡して、書類の送り先を確認。

「看板の道路占用料申請書が届きました。○○(貸主)さんへいきなり送っても大丈夫ですか?」

と担当者に連絡したところ、

「こちらで処理するので、うち(管理会社)へ送ってください。」

と言われた。

開業281日目 保健所からの手紙

保健所から2通の案内が届いた。4月になって新年度になったからだろうか。

一つ目は、「食品衛生講習会のお知らせ」の葉書。昨年営業許可を取得した人を対象に送付されたもの。事業者または食品衛生責任者に出席するようにと書いてあるが、強制ではないようだ。

講習は昼間1時間半程度のものだが、夫は行かないだろうな。

持ち物欄を見ると、筆記用具、食品衛生責任者手帳又は実務講習会受講カード、この通知ハガキと書いてある。

あれ?受講カードといえば、先月料飲組合の人から「食品衛生実務講習会A」の受講済票をもらってきたけど。探し出してよく見ると2月受講済のシールが貼ってある。

そういえばそんなのに行っくるだか行って来ただとか言っていたかな。まぁいいや。

もうひとつは区内の食品関係施設を対象に、「食の安心・安全を確保する」として新たな制度に取り組む、つきましては自主点検及び記録をしっかりやりましょうというような案内だった。

チェックすべき項目、ポイント、点検記録方法、改善方法が網羅され、それらが記録できる点検表が添付されている。

これを使って毎月実施しましょうということなのだろう。

飲食店の店舗に関する手続き

店舗を借りる際の手続きなど

準備014日目 店舗の保証人

店舗を借りる際の保証人に、私の父親がなってくれることになった。不動産屋に保証人である父の会社概要書が必要で、下記の項目用意して、実家の居酒屋に夫と二人で出かけた。

・社名
・設立年月日
・所在地
・電話番号
・役員
・従業員数
・資本金
・取引銀行
・事業内容
・店舗規模
・年商

両親には、ほとんど何も話していないに等しい状態だったので、近況を報告した。その話を常連さんが聞いていて、場所やオープンする日にちなど色々と興味をもってくれた様子。

実家とこれから店を開く場所が離れているので、実際にそのお客さんが来てくれることは難しいが、紹介できる人がいるとのこと。その場の話であっても、こう言って貰えたのは嬉しかった。

名刺を持っていないのか?とも訊かれたが、あいにく作っていなかった。いつどこで営業できるかわからないものである。店舗の契約が済んだら、真っ先に名刺を作ろうと思った。

成功する確率をあげる努力は、こういう小さな積み重ねなのかもしれない。

準備022日目 店舗の賃貸借契約 その1

貸し主の承諾が得られ、契約することになった。不動産屋が作成した書類を事前に確認するため、コンビニで契約書などをFAX受信した。

1.貸室賃貸借契約書
2.重要事項説明書
3.計算書

設備の状況有無、看板料、特記事項、共済掛け金について疑問点があり、翌日不動産屋に確認することにした。

共済掛け金が少々高いような気がする。どんな保障内容であるかわからないが、きっとこのまま契約するものと思われる。

自分で調べるには時間がない。次の更新のときまでには、ちゃんと調べて見直しを要請したいと思った。

契約当日は午前中に賃料、看板料、保証金、共済掛け金を振り込み、仲介手数料を現金で用意する。

午後の契約に必要な物は、本人の住民票・印鑑証明書・実印・振込用紙の控え、連帯保証人の引受承諾書・印鑑証明書・源泉徴収票とのこと。

準備025日目 店舗の賃貸借契約 その2

本日契約日。

午前中に大家への振込みを済ませ、仲介手数料の現金を用意して不動産屋へ行った。

先日FAX受信した、重要事項説明書と賃貸借契約書の疑問点、現状との相違を確認。

必要書類を提出し、賃貸借契約の締結。鍵の授受。特に問題もなく、契約は完了した。

苦労して貯めたお金の大半があっという間に人の手に渡ってしまった思いが強い。

でも、このお金はお金を産むお金なのだと頭を切り替えよう。消費したわけではない。投資なのだ。

不動産屋を後にし、改装業者に預ける合鍵を作りに金物屋へ行った。合鍵作成代金2,230円也。

準備047日目 厨房設備のリース申込み

厨房設備のうち、電気が関係する設備のみメンテナンス付のリースにした。

つまり、コールドテーブルのみのリースで、焼き台、ガス台、フライヤーは現金で購入することにしたのだ。

支払い総額は現金にした方が明らかに安い。でも周知の通りメンテナンス料を考慮すると、そうもいえない場合がある。

中小企業庁のHPで参考になる記事があった。

様々な角度から損益分岐点を考え抜き、非常に悩んだ末このような方法になった。

電気に関するものは当りはずれもある。もしはずれにあたったとしても、予定外の出費を出すことなく修理が出来る方が安心だ。

また、電気以外の部分であれば、故障のリスクも少ないのではないかと考えた結果だ。

それに厨房設備は飲食店の売上げに直結している部分である。故障があった時修理代を気にして躊躇してしまうのも、リスクのひとつではないかと思った。

その安心料がリース料金に含まれていると考えれば、割安ではないだろうか。

心労を減らす手段をお金で買うことが出来たということだ。その分本業で稼げば良いだけの話だ。

準備084日目 店舗契約前に確認すべきこと

月々5000円の使用料を払う看板が壊れていることがわかった。不動産屋へ連絡したところ、その状態で契約したのだから、今更言われても取り合えないと言う。

店の契約書を見ると看板を使用する際の負担は全て借主となっている。これは非常に不利だ。

でも、この契約をした時は正常に使えるものを借りるという認識があったので、特段気にしなかった部分だ。

何かないかと記憶を探ると、昔学校で習った瑕疵担保責任が関係あるかもと思い調べてみた。

「売買契約締結時に、対象となる物件に隠れた瑕疵がある場合には、その売買代金額に不公平があることになるので、民法は、売主の故意・過失を問わず、売主にこの担保責任を負わせる。(民法570条)」

売買にしか適用できないのか?とさらに調べてみると、丁度良い記事を発見。契約当初からの欠陥に関する記事で、どちら負担になるか結論が異なっている問題ということだった。

もうひとつ国民生活センターで、判例と相談窓口を確認した。

いずれにせよ、このようなことがないように、契約前に設備について確認すべきだったと反省している。

電気、上下水道、ガス、空調、排煙口、サッシ、看板など設置されている物の利用を考えているなら、不動産会社立会いの下、全て点検してから契約する必要がある。

やはり契約書は借主不利に書かれているのだから、自己防衛の労力を契約前に惜しんではいけない。

飲食店のその他手続き

各種諸々、開業時に参考にした手続きなど

準備011日目 事業計画書の必要性

希望する駅の両隣を探してみたが、これはという店舗を見つけることは出来なかった。

駅から近くてそこそこの広さがあり、家賃が安いなんて物件がそうそう転がっているものではない。漠然と探していても見つからないものだと思う。

やはりこのように行き詰まってしまった時や、迷い悩んでしまう時に必要なのが、事業計画書なのだと実感した。

本人は頭の中で十分に考えているつもりなのだろうが、堂々巡りになりやすい。やはり何らかの形でアウトプットしていた方が、何かと役に立つと思えてならない。

どうも事業計画書というと、どこかへ提出するもの、面倒なものと思っているような節がある。でも、書面にして誰にでもすぐにわかるような形にするメリットは、計り知れないと思う。

ひとりひとりに言葉で伝えるのが有効である場合も多いが、やはりこれは仕事である。仕事として関わる人に対しては、簡潔でわかりやすい方が良い。いや、むしろそうあるべきであるとさえ思う。

また、書くことによって自分の頭の中が整理され、イメージが明確になる。それがさらに協力者へ伝わり、思う通りのことを実現する可能性が高まるのではないだろうか。

準備013日目 雇用に関する助成金

助成金完全マニュアルというHPの新規事業を始めるで、雇用に関する助成金について調べてみた。

注意することは、とにかく時期が大事だということ。それを逃してしまうと、二度とその助成金を受けるチャンスがない。創業支援であるから、創業時であることが重要なのだろう。

例えば、ある書類を開業する前日までにハローワーク提出し認定を受け、開業後1年以内に雇用保険の事業主になり、継続して雇用しなければならない。など、あっという間に過ぎてしまうような日数で設定されている。

この助成金は受給資格者創業支援助成金というもの。雇用保険の加入期間が5年以上必要で、夫は惜しくも満たすことができなかった。

他に法人設立を予定しているなら、地域雇用受皿事業特別奨励金というのがある。こちらは設立後6ヶ月以内に認定を受け、1年6ヶ月以内に3人以上雇用する必要がある。

他にも細かい条件があるので助成金を受けるハードルは高いようだが、それなりの金額の助成金が支給されるので当然のことと思う。

これらのHPは、人を雇い入れることを視野に入れた段階で、また確認してみたい。

ハローワークは、求職者だけでなく独立開業を目指す人間も、辞めたらすぐ行ってみた方が良いのかもしれない。

準備024日目 預金を下ろす際に

改装業者への支払いと前家賃、保証金、仲介手数料支払いのため、定期預金の解約をしに夫は銀行へ行ったときの話を。

事前に、何日の何時頃いくら解約するか連絡してから行くようにアドバイスしたにもかかわらず、いきなり行ったそうだ。結局1時間ほどかかったらしい。

ATMから下ろせるぐらいであるなら、何もそんな必要はない。今回は定期を何本も解約し、それなりの金額である。

お金を下ろす方にしてみれば、自分の金であり、銀行はそれが仕事だろうという気持ちがあるのだろう。

でも、それではいけないと思う。

自分が有利な立場で事を運びたいのであるなら、こちらは最善を尽くす必要があるのではないだろうか。

それが出来て初めて、思う通りに人を動かせるのだと私は思う。

それ以上に、時間がもったいない。経営者の時間は高いのである。

準備032日目 引越しの見積り

新居が決まったので、引越し費用を調べることにした。

引越しのチラシは連日ポストに入っていた。その中からインターネットで見積りが可能な、サンタ引越しセンターで、料金を調べてみた。

ひとつひとつ項目をチェックし、数量を入力する。正確な見積りを出すため、細分化され項目数が多い。

我が家は比較的物が少ないので楽だとは思うが、まだ荷造りを一切していない状態だったので、ダンボールの数がよくわからなかった。これは一切入力しないで算出してみた。

後でわかったことだが、押入れという項目があり、これに入っている荷物は押入れとして算出される。つまり、この押入れに入っている物を他項目でチェックを入れると重複するということだ。

またダンボールは、業者の提供する大きさの揃った箱なら算出しやすいが、様々な大きさの箱を使うなら、何間の押入れに入る量なのかと想定すれば、誤差のない見積りが出来るのではないかと思った。

提案見積書が出てきた。希望する引越し日の前後1週間の金額が記載されている。

日にち(曜日)によって2万円も差がある。引越しをするなら、やはり月初に限るらしい。細かい荷物は自分でするが、作業員が2人来てくれるというので妥当な金額であった。

積載量に対して車両が大きいのと、先のダンボールの件、さら値引きありとあるので電話してみた。

現状を煮詰めたところ6,000円引きになった。もう少し先の日にちに引越しをするなら、PMサービスが受けられ、あと2,000円安くなるらしい。

準備034日目 電話復旧

夫がNTTの電話加入権を持っているが、休止中にしている。

例によって書類をなくしているので休止番号がわからず、調べる方法がないかとNTT東日本・電話で調べたら、お近くの担当窓口へと書いてあった。

どこの近くだ?と疑問を抱きつつも、今いる場所から一番近い窓口へかけた。

回線を担当している地区という意味だったらしく、最後に使っていた住所管轄のNTTへ転送された。

フリーダイアルじゃなかったら怒ってしまうくらい待たされた。携帯電話から掛けられるフリーダイアルを調べていて良かったと思った瞬間だ。

書類をなくしていても電話番号、住所、契約者名義がわかっていれば良いと確認済みであったが、この手の書類を簡単に捨ててしまうところはいまだに信じられない。

さて、今は電話で全ての手続きが済んでしまうそうで、便利になったものだなと思った。インターネットも使えるが、主力はやはりカスタマーセンターでの電話でのやりとりだ。

休止番号がわかっているなら、回線を復活させたい地域の窓口へ電話するだけで良いとのこと。

名刺を作る関係で、番号だけ早く決められないかと問い合わせたところ、2週間からだった。

工事日の予約があるので、早くとも申し込みは1ヶ月を切ってからでないと受け付けられないとのことだった。

準備071日目 求人申し込み手続き(ハローワーク)

一緒に厨房を切り盛りしてくれるかと声を掛けていた人から良い返事がなかったので、ハローワークで人を探すことにした。

初めての求人申込だったため、まず「事業所登録シート」を書いた。

事業内容と会社の特徴欄は、よ〜く考えて書く必要がありそうだ。具体的な内容を書くことで望み通りの人材を求めることができるからだ。

また、インターネットで検索される事を考慮し、キーワードとしてヒットしそうな言葉を盛り込めると良さそうだ。

なお、この事業所登録をする場合には、店の存在を公的に証明できる書類が必要になる。

お店に関係する書類をひとつの袋に入れ持ち歩いていたのが、功を奏した。色々手続きしていると何が必要になるか、わからないものだ。

次に「求人申込書」を記入した。

飲食業の場合、一日の労働時間が長い。労働基準を考えると書きにくい部分もあるが、嘘を書いても仕方がないので、書ける部分は極力書いた。

ハローワークに載せるにあたり適切でない部分や曖昧な部分は、面談しながら窓口で書き直してくれた。職員の様子を見ていると、漠然とした書き方をしている人には少々厳しい様子だった。

福利厚生である加入保険や昇給、賞与、有給については空欄のままで大丈夫だった。

また、これらのシートは機械で読み取るため、丁寧な字で書くのが良い。待たされる時間が減るし、読み取った情報の確認はするが、見落とされ間違った内容が載せられてしまうことがあるからだ。

現に今回、通勤手当が毎月6000円までと書いた部分が、毎日6000円になっていてびっくりしてしまった。

事業所確認票と求人票と共に受け取った紙を見ると、求人の取消し・条件変更・更新を依頼する時に使うFAX用紙であった。

準備081日目 国民年金加入手続き

社会保険事務所から、国民年金加入手続きの案内が来た。

実際のところ夫は、私の扶養家族として会社に手続きを済ませていたので、この用紙は不要のものだった。

国民年金の被保険者には1号〜3号の区分がある。大雑把に説明すると、1号が自営業者や無職の人。2号が会社などに勤めている人。3号が2号の人に扶養されている人。

今回の案内は、夫が会社を辞め2号の資格を失ったので、1号か3号になったから届出してね、というものだ。

同封されていた書類は、1号になった人に対して免除や納付猶予がありますよ、という案内だった。

世帯の収入により、全額免除、半額免除、納付猶予の3段階。失業者の場合は所得審査が不要だが、離職票などの証明書類の添付が必要とのこと。

その他詳細は、社会保険庁のHPを参照することができる。しかし、免除や猶予については、住んでいる市区町村役場や社会保険事務所まで問い合わせる必要があるようだ。

開業014日目 電子申請・届出システム

個人事業であっても従業員がいる場合は、「雇用保険」と「労災保険」に加入義務があるため、調べてみた。

どうやら電子申請・届出システムで申請できるようだが、読めば読むほどわからない。なんだか利用して欲しくないのか?と思うくらい小難しく書いてある気がする。

保険関係成立に的を絞りたどり着いたのが、労働保険適用徴収・電子申請システム※1。このサイトでどうにか理解できたのは、以下の通り。

用意するものは、電子申請ソフトと電子証明書の二つ。

ソフトはダウンロードし簡単にインストールすることができたが、電子証明書の取得にお金と手間がかかる。これには公的個人承認と民間のものがあるようだ。

公的の方は、役所へ写真付の身分証明書とICカード発行手数料500円を持参し、電子証明書を発行してもらう。

ICカードリーダライタ(安いもので、2500円から)を別途購入し、電子署名に使うという流れ。詳しくはこちらのPDFファイル参照。

民間の方は、日本認証サービスの場合、2年の有効期限で18,000円。こちらはICカードやリーダライタを用意する必要はないが、郵便局にて本人が郵便物を受け取る必要がある。

頻繁にこのような届出があるなら即利用も考えるが、どれだけの申請をこの電子申請で使えるのかわからないので、微妙なところだ。

ちなみに、労働保険適用徴収・電子申請システムは、使用許諾契約を注意深くお読みくださいとあるが、3ページも英語で書かれていた。こんなの誰が読めるかっつ〜のって感じだった。


※1…このリンク先ページの下の方にある「手続情報検索」から書類名を入れると検索することが出来る。

開業081日目 法人にしてから開業した人

開業の記録ブログを見つけた。

新橋居酒屋開業物語というブログで、立派な会社組織で多店舗経営をめざして開業している方のようだ。

飲食店をやるというより、会社を作ることに比重があるようだ。読んでいると感覚が全く違うんだなぁとしみじみ思う。

企業家になるための勉強をしっかりしましたという感じ。そのフロー通りにちゃんとやっているところがスゴイ。

始めの頃の記事は、開業というか会社を作ることを考えている人の参考なるだろう。

最近ではお客さんへの告知に比重があるようだ。

裏話というか店サイドの出来事も織り込みつつ、ファンになってもらうという意図なのだろうか。

開業194日目 日本テレコム「おとくライン」

日本テレコムから「おとくライン」申込書が届いた。

これは年末に日本テレコムの代理店から営業電話が入り、切り替えに際し何ら料金は発生しないとのことで申込んだのを受けてだった。

作業的には申込んだ内容を確認して、赤枠で囲まれた欄ひとつに署名押印するだけの簡単な作業。

たったこれだけでNTTへの休止や解除が申込めるなんてと、逆に不安にならなくもない。

ただ今回申込んだのは店で使っている回線で、インターネットはもちろんのこと、付加サービスなどオプションの類を一切付けていない回線。

そのため、電話番号が変わらず、月額の料金が安くなるなら、どこの電話会社だって良い状態であったので気軽に申込んだのだ。

今回のキャンペーンで勧められた「シンプルプラン」は、その名に相応しく料金体系がシンプルでほぼ全国一律料金が適用され、3年間の国内通話料金がNTTとKDDIより安さを保証するものだった。

旨みがあるのは事業用回線であり、IP電話など導入していない場合。

例えばOCNドットフォンを使っていて携帯電話へかける場合は、通話料だけを見るなら、ドットフォンの方が約8円安いのが現状。

現在の通信費の総額や利用状況を踏まえて申込しないと損する場合があるので注意が必要だ。

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