開業直前

開業直前ってどんな感じ?これを教訓に気をつけたいことって?

準備090日目 プレオープン3日前

テーブル3卓と椅子、焼き場前のガラス設置、カウンターの仕上げがまだ終わっていない状態。

トイレの換気扇が使えないということがわかり、また、空調が2台あるうち、1台が不調とトラブル続き。電気屋さんは関係ない壁に切り込みを入れっぱなしで帰ってしまうし…。

2ヶ月前に取り替えた入り口の鍵が数日前から壊れたまま、外から鍵を使って開けることができない状態。不動産屋にその旨連絡したら、その修理費用は店持ちと言うが、とりあえず鍵屋を向かわせてもらうことになった。

しかし事前に連絡してから来るという話だったのに、勝手な時間にやって来て、夫がいないということでこれまた勝手に帰ってしまったということが、夕方になって判明。

昨日今日で細々とした備品や食器を揃えたというのに、これだけ工事が残っていては厨房内の準備ができず、ピリピリとした雰囲気が流れている。

4面ガラス張りの冷蔵庫に、うちの売りである日本酒がぎっしり入っていることだけが予定通りと言えようか。

ただこの冷蔵庫、結露がすごい。温度調整が適切でないようだ。曇ってしまってはショーケースの意味を成さなくなってしまう。こまめに拭くしかないのだろうか?

準備091日目 プレオープン2日前

昨日の懸念材料は、トイレの換気扇と空調以外は解消していたので、ほっと一安心。

トイレの換気扇は新しいものを購入予定。空調は配線が切断されており、明日までに何とか間に合わせてくれるとのこと。

プレオープン初日の午前中まで作業があるとのことで詳細を確認してきたが、気の抜けないスケジュール。ここまで来たらなるようにしかならないのだが。

当日の早朝に掃除をしワックスをかけ、ゴミを出し終了予定。どうやら調理に関する練習は出来ない模様。

プレオープンの料理は、通常営業とは違うメニューを出すこととなった。

私が自分の仕事が忙しく、この店のことから少々フェードアウト気味なので、ここ数日の詳細が実のところわからない状態。

軽く確認したところ、夫が自分でやるといっていた看板が手付かずであるのと、ホールをやってくれる女の子の面接が今日あったが、連絡なしで来ないとのこと。

ひとり男の子が決まっているのだが、やはり一人に依存するのは危険。もう一人別の女の子がちゃんと来てくれることを願う。

準備092日目 プレオープン前日

手付かずだった看板を、やはり工務店の社長が書いてくれることになった。看板を設置する壁の下地だけはできているので、何も掛けないという訳にはいかなくなっていたからだ。

この日私は家に持ち帰っていた看板の板と一緒に、トイレに飾る友人の絵と、夫が製作したオブジェを運ぶのを手伝った。

今日の様子を聞くと、夜になってやっと営業準備ができるようになったとのこと。午前中に終わるはずであった、クリーニングや設備の調整が長引いたらしい。

夫は厨房内の使い勝手を考えながら、食材や小物の配置。酒で釣った友人に、食器やグラスを全て洗い棚に収め、しょうゆさしや楊枝などの準備をしてもらっていた。

名刺のデザインと発注をしてくれた友人が、メニューを持ってきてくれた。

メニューも初めは私がパソコンで作る予定だったが、店の雰囲気に合ったものと考えると、納得できるものを短時間で素人が作るのは難しかった。そこで無理を言ってお願いしていたのだ。

本職だけあって紙の選び方からデザインとセンスが良い。やはりパソコンで作っているのだが、背景に使われたパターンや「揚げ物」などと書かれた見出しは筆で自分で描き、それをスキャナで取り込んで加工したとのこと。

すでにある素材を使っているのかと思っていたのだが、こちらが依頼したイメージ以上の物が出来るのは、こういう本職としてやっている人だからこそなのだろう。

明日は仕込みの必要がないものばかりを出すことになっていたが、それでも準備することがいくらでもある。

夫は何時に帰れるかわからないとのことだった。

準備093日目 プレオープン初日

午前中まで空調の修理やクリーニング、オブジェや木の看板設置があったため、プレオープンの準備は午後からのスタートとなった。

厨房で働いてくれる夫の相方は今日まで前の職場で働いているので、本日のプレオープンは夫一人で切り盛りすることになった。

私は、

お知らせ

本日はプレオープンのため

貸切になっております。

正式オープンは

○月△日□曜日です。

またのご来店をお待ちしております。

という貼り紙を作り、昼過ぎから店へ手伝いに行った。

花輪と胡蝶蘭がいくつか届いていた。この後もたくさんの花が届き、無事に届いたこととお礼、明日の確認を兼ねて電話をした。

夕方になってホールをやってくれる女の子と男の子が来てくれた。指示を出す夫一人に対し、言われなければやることが見えないというか、何を優先させて動けば良いかわからない3人。

やはりやることがたくさんあったのを後から気がつく。手洗いを磨いたり、ハンドペーパーの設置とハンドソープの買出し。カウンター下の棚やお酒が陳列されている棚の拭き掃除など。

実際に使う時になってやっと気がついたという具合だ。

他には、洗い物をする時になって流しをどう使うか、ゴミ箱、使い終わったおしぼりをどうすれば良いのかに戸惑ってしまった。

今日足りないと思った物は残らずメモした。また、招待客がちらほら入ってから、店の不具合も明らかになった。

2台ある空調のうち、小上がり近くにある空調が効きすぎること。半個室になっているため、冷気がこもりかなり寒くなる。

1台のリモコンで調整するため、小上がりの方に合わせるとカウンターの方がかなり暑くなってしまうのだ。

それから男性用トイレ。少々無理に設置したため、扉が折れ戸になっているのだが、引き手の形状が悪く中に入って閉めると出る時にかなり出にくい様子。

ここも何とかしなければ、無用なクレームに繋がるだろう。

6時からのオープンだったが、適当な時間に来てくれと言ってあったのが功を奏したのか、上手い具合にバラけて来てくれたので、さほど混乱はなかった。

夫の友人や親しくしている人たちばかりだったので、夫に焦りがなかったのが良かったのかもしれない。

今日見つかった問題点と不足している部分を早急に対応しなければならない。ホールの基本的な接客方法も、私がいる明日中に身につけてもらえればと思った。

準備094日目 プレオープン2日目

午後一番で、何かとお世話になっている同業者の方がラーメンを教えに来て下さった。レシピは貰っていたのだが、心配だから教えに行ってやると約束してあったらしい。

このように親身になってくれる方がたくさんいるので、とてもありがたいと思う。夫が自信を持つ訳がこういうところから来るのかもしれない。

ラーメンの仕込というものを、私は初めて目の前で見ることとなったのだが、けっこう手間がかかるものだと改めて知った。

仕上がりは和風寄りの飲んだ後の締めになるラーメンになった。

から揚げをトッピングしたが、少々脂っぽくなってしまうため、蒸し鶏を乗せることになった。麺も細めの方が合っているように思ったが、量や種類を色々試してみようということになった。

今日のプレオープンは同業者や取引先、前の職場時代からよくして下さったお客様や親戚と若干年齢層が高かったためか、ほぼ時間通りにいらっしゃった。

昨日は、ほどよくバラけて来ていたため甘く見ていて、飲み物料理ともに少々混乱した。

一通りビールやサワーを飲んで頂いた後、日本酒を勧めてからはホールがぐんと楽になった。

ただ今日はメニューの用意がなく、こんなのが飲みたいといわれると、夫を厨房から連れ出さなければいけなかったので、少々不便だった。プレオープン専用のドリンクメニューを用意しておけば良かったと思う。

料理は大皿で出して、夫が来てくださった方と話せるようにした方が良いとアドバイスをして貰っていたが、個別に出すことになった。

とても大変だったけど、それなりに食べて飲んでもらえたようなので、こちらとしては良かったのではないかと思う。

オープンしてから来て貰って、話が出来れば良いかなと都合よく思ったりもして。

今日は夫を気に掛けてくれている人たちに、ようやく挨拶が出来た。皆さん良い人ばかりで、社交的でない私も楽しい充実した時間を過ごせた。

開業244日目 自分の店を持つ人がまた一人

ウチごはん&ソトごはん」さんのブログで「【居酒屋ができるまで】ブログで追っかけます!」という連載が開始されていた。

だいぶ前に日本酒を調べたときに辿り着いたブログである。とっても理想的なウチごはんに魅了されて一時期頻繁に覗いていたのだ。

今日久々に拝見したら、ご友人が居酒屋を開業されるとのことで、その密着レポート。うちはどうだったっけ?と去年の開業準備が思い出されて懐かしい。丁度レイアウトやカウンターについての記事があった。

ラーメン屋の居抜きを借りてコの字カウンターが面白い、でも幅はゆったり欲しいから…など、その時の会話が思い出される。3月上旬の引渡しと書いてあったから、かなり効率の良い段取りではないかと思う。私もとても楽しみだ。

自分の店を持つという魅惑の世界にまた一人足を踏み入れる様子が見れるというわけだ。居酒屋が出来るまでと言わずに、出来てからのレポートもやってほしいところ。普段のソトごはんとは違ったレビューがあるのかなぁと今から興味深い。

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