損益

商売するからには損益の把握は不可欠。初心者がいかにしてそれをつかむか。

開業019日目 損益計算

週に一度損益を確認するため、残高試算表を見ている。

会計ソフトを使えば自動的に作成してくれるので、決まった勘定科目を見るだけで良いので楽だ。

手書きで帳簿をつけていたら、そうやすやすと作ることは出来なかっただろう。でも、簿記の基礎を身につけたいなら、手書きで試算表を作るのは良いことだと思う。

それはさておき、損益である。

まず見るところは、売上と仕入だ。ここで仕入れが目標通りの割合に収められているか確認する。

開業したばかりの影響で、相変わらず目標値である30%をかなりオーバーしているが、日に日に縮小されているようなので良しとする。

単月の試算表で見れば、酒屋からの生ビール9樽サービスがあったので目標は達成できていた。

私の使っている会計ソフトはエクセルに変換できるので、計算式(仕入÷売上×100)を入力して確認している。

次に見るのが当期未処分利益。この調子であれば来月には黒字になりそうだ。

しかし、これには設立開業費として仕訳した、開業のために購入した経費は含まれていない。つまり損金として繰り入れられていないということだ。

また、開業後4ヶ月目から苦しくなるそうなので、今期解消できるかどうか…。

こうしてまめにチェックすると、予測が立てられ、それに適った対策を講じられるので必要不可欠なことだと思う。

開業027日目 残高試算表の活用

何といっても、現状を数値で把握するのは必要不可欠だ。

一つ目が原価計算。売上に対する仕入の割合だ。

仕入れが売上に対して30%をキープできるように料理を作ったり、提供するお酒を決めているはずなのに、残高試算表をチェックすると40%近くになっていた。

プレオープンの仕入れがあったし、開業したばかりということを考慮しなければいけないが、事実そうなっている。

これから何ヶ月かかけて30%に近づけていく必要があることがわかった。

原価率を極端に下げることは、商売を続ける上では危険が伴う。今後儲けやすい料理の開発とお酒の提供方法を考えていく必要があるのだろう。

二つ目が損益計算書でいうところの、販売管理費。

今のところ、どれを削るということはないのだけれど、残高試算表を見ていると家賃が飛びぬけて出ている。

これは開業前2ヶ月分の家賃が発生しているからなのだが、これも何ヶ月かかけて売上から回収しなければいけない経費だ。

3つ目が固定資産扱いになっている設立開業費。

これは費用化できる資産で、年度末の損益調整に使える金額だが、これも頭の片隅に入れて実際の利益を管理していこうと思う。

開業079日目 利益の推移を把握するには

利益の推移を確認してみた。

月別に3種類の利益を記録している。単月利益、累計利益、開業費を含む利益だ。

単月利益は、当期未処分利益でわかる。これは残高試算表で見ると、利益があれば貸方残高にある金額だ。

累計利益は、残高試算表の当月残高。

開業費を含む利益とは、当月残高の利益から、開業費の累計を差し引き算出している。

開業費、つまり開業するにあたり必要だった費用は、経費ではなく資産として計上している。

確定申告の時に経費として計上する予定なので、今からどれくらいの所得になるか把握できるようにしているのだ。

開業080日目 利益率の推移を把握するには

利益率の推移を確認してみた。

単月利益率、累計利益率、開業費を含む利益率の3種類を月別に記録している。

単月利益率は、当期未処分利益の貸方残高÷売上、累計利益率は、当期未処分利益の当月残高÷売上の当月残高で計算できる。

開業費を含む利益率は、開業費を含む利益÷当期未処分利益の当月残高で計算している。

月別の一覧にして見ていると、単月利益率は営業日数に比例して変動していることがわかる。

また、開業費を含む利益率が、この調子で増える、つまりここ数ヶ月の売上をキープできるなら4%になる見込み。

これなら今年度は殆ど税金を払わずに済むと思う。

開業093日目 収支と利益

今月の収支を調べてみた。

まだ月末まで数日あるが、給料や家賃も反映させた数字にして確認してみた。

先月より営業日が1日多いのでその分利益が多い。

損益分岐点を越えてしまえば、後は売上高に比例して利益が増えるというのが実感できる。

また、開業後1〜2ヶ月は固定費が定まらないので、サンプルにしにくいということもわかった。

というのは、光熱費やリース代など支払が始まる月にバラつきがあるし、開業後ということで普段とは違う出費があるように感じるからだ。

今月辺りから定まってきているのではないだろうか。

開業126日目 比較が大事

月末支払の経費の入力を終えて、収支を確認してみた。

今月の目標にしていた月商に、わずか5,000円足りず残念。

売上の推移と経費を把握するために、エクセルで一覧にしている。

リース料と通信費が前月と比べて少ない。帳簿を確認すると、それぞれ入力がもれていた。

これらは個人の通帳から引き落とされる分で、つい忘れてしまうのだ。

一覧にしていると、現状の把握、月別の比較が容易になるので、大変便利だ。

今回のように金額がいつもより少ないなど、感覚的に把握することが出来る。

なぜ少ないのか、または多いのかチェック機能としての働きがある。

数字とはただ単に眺めるだけでは意味がない。比較して初めて真価を発揮するのだ。

開業159日目 発注ミスの対処方法

月末支払の経費の入力を終えて、収支を確認してみた。

今月の目標にしていた月商に、わずか5,000円足りず残念。

売上の推移と経費を把握するために、エクセルで一覧にしている。

リース料と通信費が前月と比べて少ない。帳簿を確認すると、それぞれ入力がもれていた。

これらは個人の通帳から引き落とされる分で、つい忘れてしまうのだ。

一覧にしていると、現状の把握、月別の比較が容易になるので、大変便利だ。

今回のように金額がいつもより少ないなど、感覚的に把握することが出来る。

なぜ少ないのか、または多いのかチェック機能としての働きがある。

数字とはただ単に眺めるだけでは意味がない。比較して初めて真価を発揮するのだ。

開業174日目 ボーナスを決めるには

従業員にボーナスを支給しようと思っている。いや、あまりにも僅かな金額なので、もち代というべきか。

開業当初、がんばって売上が上がればそれに見合った金額を渡すと話してあるので、それに見合った金額を渡さなければいけない。

結果として売上目標はクリアできそうなので、モチベーションを上げるためには、それなりに支給したい。

夫は、ボーナスは冬のみの年1回と言っているが、中間決算をして夏も検討した方が良いのではないかと思う。

金額をどうするか迷っているわけだが、やはり何か基準がないと決めにくい。

ただ漠然ときりがいい数字を渡してもあまり意味がないと思うし。

私としてはこういう結果だから、ボーナスはこの金額というような根拠が欲しいところ。

そのためには、どれだけの利益がでるのか予想を立てる必要があり、今年度の確定申告ではどれだけ税金を納めることになるのか計算しておいた方が良いだろうと思う。


静岡市の税理士 中小企業応援奮闘記(賞与の決め方)」さんのブログで、かなり刺激的な賞与の決め方を発見。

開業175日目 利益の予測を立てるには

決算の準備は、12月が終わって売上、仕入、経費が確定してからで良いと思っていたが、ボーナスの検討にあたって計算する必要が出てきた。

利益を算出するために確認すべきことを並べてみた。

1.前月までの月別経費一覧を見て、他の月と比較して少ない科目がないかどうか確認する。

2.少ない項目の総勘定元帳を見て、入力もれではないか確認する。

3.12月の年末までの売上の予測を立てる。

4.予測した売上に平均の原価率をかけて、仕入の予測を立てる。

5.12月の経費が11月と同じ経費として累計を出す。

6.売上、仕入、経費の累計が出たところで、利益を算出。

7.固定資産の減価償却がいくらになるか計算。

8.開業費をいくら償却するか決める。


ざっと挙げただけでも結構やることがある。

8の開業費は任意償却のため、これを何年で償却するかによって、利益が大幅に変わる。

どんな方針で決算するか決める必要があるが、夫に説明するために、具体的な数字、比較できる資料を用意しないと。


経営者応援団」さんのブログを発見。中小企業と税理士事務所を取り持つ会社の視点は参考になる。

開業177日目 ボーナスの決め方

目標売上を超えた分からボーナスを決めるのはどうだろうか。

例えば一日の平均売上目標が10万円。1ヶ月の営業日数が25日、これが6ヶ月とすると営業日数は、1500日。

10万×1500日=1500万が売上目標。

実際の売上が1540万円だったとすると、差し引き40万円が目標超過分。

これの25%である10万を従業員に還元という具合だ。

この割合の根拠は、「利益の分配は、アイディアに50%、労働に50%」という考え方にある。

アイディアは当然この店を始めた事業主に、そして労働分には事業主自身の労働力提供があるため、さらに50%の分配という具合。

よって従業員への還元が25%と導き出したという訳だ。

この計算に基づいて、エクセルで随時計算できるようにシートを作った。

また、賞与を渡すときに注意が必要。やはり渡すからには根拠が必要なんだ。ということで「亮の「1億円」貯金日記!(決算賞与を払うと・・・その2)」さんのブログを参照のこと。


賞与、賃金の決め方の本を見つけた。今後の参考に3冊リンクしておく。

開業178日目 掛捨ての保険は経費に

今期は間に合わないが、節税対策に有効な方法を見つけた。

節税対策では有名な保険加入だ。

誰でも受け取れる終身保険等は経費にならないが、掛捨ての保険なら経費になるとのこと。

もし今何か保険に入っているなら内容を見直して、掛け捨て部分があるなら解約し、改めて会社名義で加入しなおすという方法であった。

会計事務所系のサイトではよく書かれていることだが、「亮の「1億円」貯金日記!(生命保険って経費なの?・・・その3)」さんのブログは身近な例を挙げていたので、すんなり受け止めることができた。

いや、他でもちゃんと書いてあったかもしれないが、そのときはまだ現実的な問題ではなかったので、見落としていたのかもしれない。

どんなに有益な情報が書かれていても、読み手にそれを受け入れる準備ができていないと駄目なんだ。

物事にはタイミングがあるという例がこれかも。

でもいつかは必要になるときが来るかもしれない。

情報の全てを記憶しておくのは土台無理な話。どこに何が書かれているかが分かってさえいれば良いと思っている。

開業184日目 固定費というリスク

「過去」日記(利益の出る“おいしい”店とは・・)」さんのブログを読んでいて、改めて人件費と賃料という固定経費の影響について考えた。

これら固定経費は当然小さい方が良い。

件のブログに書かれているお店は、営業時間に制限があることが、メリットになった例ではないかと思う。

営業時間が短くて稼げないではなく、それだけ払う人件費が抑えられたという結果が、利益確保に大きく寄与したのではないだろうか。

また、店の規模も小さい方が経費がかからないという点。

夫がたまに話すことなのだが、駅前でやればもっと稼げただろうという言葉。

今でこそお客さんがついてきたので、そう考えても無理はない話。

でも、駅前になれば賃料も高くなりリスクが増える。

初めての開業では慣れないことばかり。

そんな状態で重くのしかかる固定経費を抱えて、楽しく商売するのは難しいのではないかと想像できる。

やはり駅から遠くても坪単価の安い今の店で開業して良かったと思う。

ここで経験を重ね、資金を蓄え駅前に店を構えれば良いのだ。

開業185日目 棚卸しに関する夫婦の攻防

私「明日、ちゃんと棚卸ししてね。」

夫「え〜?めんどくさ〜。別にいいじゃん。」

私「駄目。確定申告するのに0って訳にはいかないでしょ。在庫がない訳ないんだから。」

夫「大丈夫だよ。毎年同じだけ残るようにしとけば。」

私「同じって、具体的にいくらよ。」

夫「…。」

私「それじゃ駄目なの。何のために棚卸しするかわかってないね。これだけ資産がありますって他人に分からせるためにやることなの。客観的に誰にでもわかるって言ったら数字にするしかないでしょ?そのためには棚卸しをして金額を出す必要がわかるでしょ?」

夫「でもぉ…。」

私「でもじゃなくてさ。仕入れたものが売上に変わっていないということを帳簿に載せないと、いくら儲かったのかちゃんと分からないでしょ。」

夫「あ、俺、もうその帳簿とか言われた時点で駄目だわ。」

私「別に帳簿やれって言ってないでしょ。帳簿は私に任せたと自分で言った以上、言うこと聞いてくれないともうやってあげないからね。」

夫「でも面倒じゃん。どの酒をいくらで仕入れてそれが何杯分残ってとかやるの?無理だよ。」

私「全然無理なことだとは思わないけど。じゃぁいいよ、地酒なら地酒の、焼酎なら焼酎の平均単価があるでしょ。それ掛ける何本って感じならできるでしょ?」

夫「じゃぁその他のは?マグロが何分の一とかジャガイモが何個とかやるの?」

私「それができればベストだけど。まぁ、冷蔵庫をざっと見て総額幾ら分残ってるか現金換算すればいいんだよ。得意でしょ?そういう計算。」

夫「…。」

私「ざっとでいいのよ。ざっとで。それなりに根拠が分かりそうな数字が出せれば。」

夫「…。」

私「メモ程度で大丈夫だから。気楽にやんなさい。」


棚卸しに対する意識ってこうなんだろうな。「AKIRA’s Bar(飲食店の店員にとって恐怖の日)」/p>

開業186日目 棚卸しの結果

昨日の棚卸し攻防がどうなったかというと、私が言った通りに簡単なメモになって出されてきた。

地酒 @¥3,000×18=54,000
焼酎 @¥2,500×25=62,500
梅酒 @¥2,500×10=25,000
冷蔵庫1         ¥10,000
冷蔵庫2         ¥ 3,000
冷蔵庫3         ¥ 5,000
合計          ¥159,500

これだけの金額が売上にならず、現金化されていないことが分かる。

この金額の分だけ今月の原価率が高くなっている理由が分かる。

そうやって初めて月々の損益が分かるというもの。

損益をちゃんと把握できれば、店の状況が良いのか悪いのか、改善すべき点があるのかどうかが見えてくる。


棚卸しに関して、なるほどと思った、「フットマーク株式会社 -足跡屋自在衛門-(「商品の臭いに囲まれて仕事をしたい」(下))」さんのブログ。

開業187日目 決算仕訳の流れ

昨日で今年最後の営業が無事終わった。

ボーナスという名のもち代も渡し、従業員を連れてお疲れ様の会をやったようだ。

そして今日、夫はフリータイムだと言ってスロットに行く様子だったが、結局寝て過ごすことにしたようだ。

この静かな時間の間に、決算を進めよう。流れは下記の通り。

1.会計ソフトに昨日までに発生した取引を全て入力した上で、残高試算表を作成。

2.税務署から送付された青色決算申告書に同封された「決算のチェックシート(一般用)」にそって確認(年末調整、決算・所得税の確定申告についてでも同様のチェックシートあり)。

3.他の月と比較して増減のある科目がないかどうか確認する。

4.少ない項目の総勘定元帳を見て、入力もれではないか確認する。

5.未払いの経費、前払いの経費、棚卸し、減価償却の金額、家事上の費用按分を一覧にする。

6.取引先別の仕入帳残高と取引先からの請求書が合っているか確認する。

未払いの経費とは、今期計上すべき経費をさす。

例えば月末に引き落とされる経費。

12月の月末は土曜日であるため、引き落とされた日で仕訳すると、翌期の計上になってしまい、12月は経費が普段より少なくなってしまう。

これでは正確に損益が把握できないため、決算仕訳で調整するのだ。

家事上の費用按分とは、店舗兼自宅の費用があった場合に、按分して事業に使った分のみを経費として計上しなくてはならない。

ただ、毎月按分して計上すると煩雑になるため、毎月の引き落としは全額経費として計上(入力)しておき、年度末に自宅使用分の費用をまとめて差し引くという方法を取っている場合に必要な決算仕訳だ。

事業主貸 ××× / 水道光熱費 ××× って感じで今年度分を。


按分について参考になる記事を発見。「はじめて青色申告します。(按分率確定)」さんのブログ。

開業188日目 決算仕訳の仕方

決算仕訳を効率良くそして正確にするため、損益の推移を記録しているエクセルファイルに決算仕訳記録用のシート作った。

昨日受け取った棚卸しのメモを転記し、メモに書かれた金額、合計が間違っていないことを確認。

メモ自体は、12月の納品書と請求書をファイルしているところに収納した。

昨日までの売上、支払、通帳を会計ソフトに入力した後、12月の残高試算表を、先のエクセルファイルにある月別推移表にコピー。

他の月と比べて増減が大きいものに注目。

水道光熱費と通信費が少なく、消耗品費が多かった。

水道光熱費は、水道代が2ヵ月毎の支払のため今月は支払のない月であるのが理由。

これは規則正しく2ヶ月毎に計上されるので、決算仕訳には入れないことにした。

通信費は、12月の月末が土曜日ということで、引き落としが次月に繰り越されるのが理由だった。

通信費の引き落とし予定額を調べ、先ほど作った決算仕訳記録用シートに勘定科目、摘要と共に記録。

消耗品費は雑費で処理すべきところを消耗品費に入れていたのが理由で、雑費に仕訳直した。

家賃は次月分なので、前払い費用として記録。


とてもわかりやすいサイトを発見「Electroreporting フリーミュージシャンの青色申告(4. 決算直前の仕訳)」さんのページ。フリーランスの人はもちろんそうでない人にもお勧め。

開業189日目 決算仕訳の仕方(減価償却)

減価償却費は、「開業182日目 固定資産管理ソフトの実際」で調べた金額を記録。

設立開業費の減価償却は、未だ結論を出せていない。

開業費の償却について分かりやすい説明の「今年、開業された方は要チェック! 開業前の準備費用は、必要経費?」によると、5年以内の均等償却であれば自由に設定できることを再確認。

償却期間経過後における開業費の任意償却」によると、開業数年後であっても償却して良いということが分かった。

つまり、開業初年度は0でも良いということ。その場合には、償却しなかったことが分かるようにしておかなければいけないようだ。

今年度は3ヶ月無収入の期間があるため、年収が減っている。

その分納税金額が例年に比べ少ないので、今年度開業費を償却せず来期にとっておこうか…。

どうすれば節税に効果的なんだろう。

でもこの程度の年収では、大差ないのかなぁとも思う。

確定申告等情報」から平成17年分確定申告の作成コーナーが更新されるまで保留。

やはり、具体的にいくらになるのか分からなければ、ピンとこないものだしな。


開業費についてフリーランスの方は?→「脱サラ主夫の在宅フリーランスへの道(開業費と必要経費)」さんのブログ参照のこと。


追記;但し個人事業の減価償却は強制なので、初年度に全額償却して経費にするか、5年で償却するかの二通り。

開業204日目 青色申告決算書作成1

市区町村への給与支払報告書、税務署への法定調書をそれぞれ郵送して一連の作業は終わった。

さて次は青色申告である。

まず「確定申告等情報」で、関連する情報の入手。

何か困ったことがあった場合、このページを見れば手がかりがつかめるのだろう。

確定申告書等作成コーナー」をクリックして、いざ作業開始。

ポップアップとPDFに関しての注意事項がある。はやる気持ちを抑えて、諸注意を確認。

ポップアップは、セキュリティソフトのポップアップブロック機能を一時的に無効にした。

ブラウザの方は、「ツール→インターネットオプション→プライバシー→ポップアップをブロックするのチェックを外しておけばOKだ(情報バーが現れてから、一時的に許可でも良い)。

流れとしては、問題なく作動することを確認して「青色申告決算書・収支内訳書の作成」で、収支を確認して事業所得を計算し印刷。

その後「所得税の確定申告書の作成」という手順。

帳票を選択し、まずは損益計算書の作成。

っと、その前に「開業187日目 決算仕訳の流れ」を再度確認して、下ごしらえがちゃんと終わっているか確認。

作業中必要なのは、会計ソフト、各月の試算表。わたしはこれをエクセル形式に出力して、コピー元にしようと思案。

期間が1月1日から12月31日になっているので、初めの日付を開業日に変更。終りの日はそのまま。

売上を月別に入力。

雑収入の欄に、預金の受取利息等を入力。

仕入金額を月別に入力する。

これについてはちょっと長くなるので、明日につづく。

開業205日目 青色申告決算書作成2

(昨日のつづき)

さて、仕入金額の入力であるが、その前にひとつ。

仕入れの値引きがある場合、どのように処理しているだろうか。

私は「開業042日目 仕入の値引き」で書いた通り、買掛金××/仕入値引××としている。

つまり仕入科目から直接引いていないので、仕入科目の毎月の残高をただ単に転記するだけでは、損益が合わなくなってしまう。

これは仕入割引がある場合も同様だと思う。

よって毎月の残高試算表にある仕入と仕入値引の一覧表を作成し、差し引きした金額をこの損益計算書の仕入金額に入力する必要がある訳だ。

また、思ったのは、一科目ずつ会計ソフトで作られた期末残高と、今入力している損益計算書の勘定科目金額が一致しているかどうか確認すると良いということ。

そうすれば、各項目の小計の間違いを減らすことが出来、損益もピタリと一致した数字がでるというもの。

最後の損益が一致していないことがわかってから、逆算して間違いを探すより、一歩一歩確実に積み上げていった方が、楽だと思う。

経費は、会計ソフトで使っている勘定科目の数が、入力できる勘定科目の数にギリギリ間に合った。

勘定科目はあまり細かくしても仕方がないということか。

もし入力欄に足りなくなっていたら、金額の一番少ないのを雑費にしてしまうか、消耗品費と事務用品費を合算して入力したであろう。

(明日につづく)

開業206日目 青色申告決算書作成3

(昨日のつづき)

減価償却費で今年度関係あるのが、建物附属設備と開業費である繰延資産。

建物附属設備は、「開業181日目 固定資産(減価償却)管理」にあるソフトの一覧表から転記するだけなので簡単。

減価償却費(資産の種類の選択) のページ下の方にある、「減価償却費を計算済の方」という所から、合計金額を入力しても良い。

しかし、別途印刷して添付は煩わしい。入力する手間と別紙を添付する作業(添付忘れの恐れ)を計りにかけ、私は種類を選んで入力したしだい。

開業費は、今年度は償却しないことにした。

同じように入力しようと思ったが、0(ゼロ)は計上できないので、「本年中における特殊事情」に「今年度開業費は償却しない」と入力した。(追記;後日、個人事業は減価償却は強制と知り訂正した。)

給料賃金は給与台帳を見ながら入力したが、会計ソフトの給与残高(累計)と合計が合わない。

原因を調べると、会計ソフトの方で雇用保険と源泉税の預り金を入力していなかったことがわかった。

12月の預り金の仕訳をして、給与残高が賃金台帳と一致。この項目もOKと。

利子割引料は公庫への利息しかないので、「利子割引料(金融機関分)の入力」欄に期末残高だけを入力すれば良いので簡単だ。

地代家賃は住所、氏名、物件名を入力。

本年中の賃借料・権利金等の欄は、権の欄に支払った保証金の金額。

賃料の欄には地代家賃勘定の期末残高を入力。

左の賃借料のうち必要経費算入額は、保証金が償却確定にはなっていないため、賃料の欄と同じ金額を入力。

青色申告特別控除前の所得金額が、会計ソフトの損益と合ったので入力データを保存してつづきは後日。


減価償却の金額について調べていたら「八戸青色申告会(減価償却費と償却限度額)」さんのブログを発見。減価償却が任意?という部分が気になって見たのだが…。

開業209日目 青色申告決算書作成4

「青色申告決算書」作成の続きである。

お気に入り登録しておいた「確定申告書作成コーナー」のページから再び、「青色申告決算書・収支内訳書」をクリック。

次画面で「決算書・収支内訳書データ読込」をクリック。

参照ボタンを押してデスクトップに保存していたデータ選び、保存データ読込をクリック。

数十秒待っていると画面が表示された。

データありになっている帳票名をクリックしたら、「ページを表示できません」になった。

がーん…そんなはずは…と気を落ち着けて、その画面で右クリックし「前にもどる」。

深呼吸をひとつして、もう一度帳票名をクリック。

今度はちゃんと損益計算書が表示された!もぉ焦らすなよぉ…。

ま、ちゃんとデータが表示されたので許してやろう。

もう一度会計ソフトの当期未処分利益と「青色申告特別控除前の所得金額」が合っているか確認。

う〜ん…これしか儲かっていないのか。

月収換算すると、まだ雇われていた方が良かったと言える金額だ。

あれ?そうか、決算書の作成が終わったのだから、「次へ」をクリックだ。

「青色申告特別控除」の画面で、65万円を選択。

「当コーナーで貸借対照表を作成しますか? 」では「作成する」を選んだ。

入力する手間はかかるが、独自のものを提出するよりは、受け手が推奨する手段を選んだ方が、スムーズにことが運ぶという経験則からの選択である。

次の画面では、65万円の控除を受けるのであるから当然「はい」をクリック。

次は「貸借対照表(一般用)」だ。

開業初年度なので、期首は何も入力せず、期末は残高試算表を見ながら入力。

当然会計ソフトの資産合計と一致。

ここでお約束のデータ保存。まめな保存が自分の時間を守るのだ。

(明日へつづく)


Begin it Now(年末とお金と納税)」さんのブログで、貸借が一致していなくても税務署に通る?なんて記事を発見。ちょっと驚きの世界。

開業210日目 青色申告決算書作成5

(昨日のつづき)

貸借対照表の入力が終り、次は「所得金額の確認」、そして「住所・氏名等の入力」。

この項目にある「6 加入団体名」が分からず。料飲組合名など書くのか?

何のために必要かはっきりしないので空欄にした。

整理番号は税務署から送付された納付書等に印字された番号だ。

こういう番号って大事。面倒でもちゃんと書くと、結局は自分の利益に繋がる。

提出年月日は年のみ入力して保存した。残りの月と日は、郵送する前に書き込もう。

次画面で印刷。PDFが立ち上がり、申告書が表示される。

申告者の欄に目を向けると、国税庁HP(今日の日時)が表示されているではないか。ふ〜んって感じである。

次は「作成後の確認事項」。

「1添付書類」は、先ほどこの作成コーナーですべて入力済みの項目なので、関係なし。

「2住所・氏名等の記載方法」は、印刷された申告書の印字確認箇所と押印する場所の注意書きである。

PDFで確認したときはちゃんと表示されていたので、もちろん大丈夫だった。

押印と提出日のところに付箋を貼って、後で分かりやすくしておこう。

「青色申告決算書」作成が終わったところで、次は「所得税の確定申告書」の作成である。

(明日につづく)

青色申告に関係する記事はないかと探していて、「ヌマンタの書斎(青色申告って(1))」さんのブログを発見。歴史的観点から書かれたなかなか興味深い読み物。

開業211日目 確定申告書作成1

(昨日のつづき)

「青色申告決算書」作成が終わったところで、次は「所得税の確定申告書」の作成である。

お気に入り登録していた「確定申告書作成コーナー」のページから「所得税の確定申告書作成」をクリックし申告書Bを選択。

まずは青色申告にチェックをつけて生年月日を入力し、次画面へ。

それぞれの項目で入力したのは、下記の通り。

収入金額等

[事業・ア]

収入金額…決算書の売上(収入)金額(1)←決算書にある項目番号

所得金額…決算書の所得金額(45)←決算書にある項目番号

[給与・カ](昨年は3月までサラリーマンだったため。)

支払金額…源泉徴収票の支払金額

源泉徴収額…源泉徴収票の源泉徴収額

支払者…源泉徴収票を発行した会社の住所、名称


所得から差し引かれる金額

[社会保険料控除・12]

社会保険の種類…給与から天引きされた社会保険分しか払っていないため、「源泉徴収票のとおり」を選択

支払保険料…源泉徴収票に記載された社会保険料等の金額


税金の計算

[投資・リース税額控除]

クリックしてみるが、該当する項目はなかった。

面倒であってもこれはと思う項目があったら、調べてみると良さそう。小規模事業でも該当する人は該当するであろうし。


その他

[青色申告特別控除額]…650,000

もう一度控除を見直してみるが、共働きだし保険は一切入っていないしで、控除できる項目が少ない。

まぁ申告書を作るのは楽だけど…。

パソコンの前に手引きを置いて見ながら、当てはまるのはないかと確認するも、やっぱりないものはない。

ということで、データを保存した。

次は住所、氏名など入力。決算書データからコピーできればいいのに。

残るは、住民税事業税に関することと印刷か?

(明日につづく)

株式を売った人は「ビンボー税理士のデイトレ開業日記(たまには税金の話)」、牛を売った人は「もひかんピピンのPSOぼやき部屋(牛飼いは税金払わない?)」は要チェックだ。

開業212日目 確定申告書作成2

(昨日のつづき)

住民税事業税に関する事項は、

1 給与のほかに所得のある方の入力項目…自分で納付(普通徴収)

5 事業所得や不動産所得がある方の入力項目…前年中の開(廃)業

しか当てはまらなかった。

元の画面に戻り、2.申告書送付の有無についてに「はい」にチェックをしデータの保存。

「次へ」をクリックすると「確定申告書等の「送付不要」欄について」だ。

郵便物は極力減らしたいので「はい」を選択した。

振替納税を希望しない場合は納付書が届くこと、申告書に同封されていた手引きも送付されないので、サイトで確認する必要があることなど覚えておかなければ。

ちなみに振替納税を申込む予定なので、何も届かないということか。

次画面で「確定申告書の印刷」をクリック。

PDFの画面で入力内容を再度確認。問題ないので決算書同様こちらも控えと共に印刷した。

作成後の確認事項を一通り確認。

ざっと見た感じ手引きの最後の方に書いてあることとほとんど一緒だった。

添付書類は、A4サイズになっていないものは、第二表の裏面に貼ることになっている。

但し、医療費の領収証等は、提出するときに見せるだけでも良いとあり、郵送する場合は返戻を希望する書面と返信用封筒が必要と書いてあった。

税務署では、医療費の領収証等の保管期間は1年とある。

と、いうことは医療費控除を受ける以外にも、何か使い道があるということ?まぁいいけど。

最後にアンケートに答えた。改良して欲しい部分があったから。

毎年それらの声は何らかの形で反映されている様子。来年に期待だ。

開業227日目 開業初年度の利益率

初年度決算、次期繰越を終えて、後は確定申告書の提出日を待つばかりとなった。

やっと通常通りの落ち着きを取り戻せたといったところか。

そこで、開業初年度はいくら儲かったのだろうと調べてみた。

金額については青色決算書、確定申告書を作成し終わったのであるから、当然わかっている。

しかし、売上の何%の利益だったのか、原価率はいくらだったのかという計算を全くしていなかったので、算出してみた。

6月末に開業し12月決算の約6ヶ月で、利益は9.7%、原価率は32.1%、人件費率19.2%だった。

人件費は、スタッフの協力がかなりあったお陰で予定通り。

原価率はどうなんだろう。

30%を目標にしていると当初言っていたのだが、実際はそれを2.1%上回ってしまった。

日々の目標というか、メニューや在庫状況を考える時の目標はそれで、結果としてこの数字は許容範囲のなのだろうか。

これは現場の夫に確認してみることにしよう。

そして、利益率。

正直もっとあっても良いのではないか?というのが程度の差こそあれ、夫婦共通の認識。

利益=夫の給料と考え、金銭的な面に焦点を当てると、雇われていた頃と変わらないような気がする。

ただ周りに聞いてみると、赤字にならなかっただけ十分とすべき意見ばかり。

でも環境も時代も違うのであてにはならないし、開業したばかりの物珍しさで売上があったと考えられるよねと話し合っている。

それから見過ごせないのが家賃の14.3%。

開業準備期間の家賃が重くのしかかっている。今期決算の頃にはあと2〜3%は少なくなるだろうか。

開業229日目 責任という自由

一昨日の日記で、会計的観点から開業初年度を記してみたが、今日は生活について書いてみようと思う。

生活の質は向上したというのが実感である。

まず一番大きいと思うのは、夫の愚痴が減ったことだ。

雇われていた頃は、何か問題にぶつかっても思うとおりにすることができなかったらしい。

出来たとしてもそれに不満を持つ人がいて、その人からまた悪影響の風が吹くといった循環があったようだ。

そんな環境にいれば誰だって不満も出るだろう。

もちろん悪かったことばかりではなく、楽しかったことだって多いことはわかる。

しかし何かあったときに自分の力で何とかできる状況と、いろいろなしがらみがあるがゆえに余計な労力を必要とする環境ではどちらが良いか。

そこで私たち夫婦は前者を選び、それを実行した結果が今日に至っている。

前者にも当然様々な労力が必要である。

しかしその労力の使い方を、自分で選択し自由に実行できるのが良い。

選択肢がたくさんあるのが楽しいと思う。

それをとやかく言う人もない。

他人から見たら苦労という部分でも、本人にしてみればそれは当然のことで、苦労を苦労と思わないことがほとんどである。

ただ、売上に一喜一憂するストレスは相当のものであるようだ。

しかし、それさえも自分でコントロールできることのひとつであると思っている。

全て自分の責任であるという自由が、生活の満足度を高めたのではないかと思う。

開業247日目 2月の収支

月別比較表で1月、2月を比べた。

営業日数は2月の方が1日多いが、売上金額の差は1日分以上あった。

一営業当たりの売上平均も当然2月の方が多い。

私の想像は、1月に来なかったまたは来る頻度が少なかったお客さんが、2月に来てくれたのかなと思っている。

原価率は1月が高く2月が低い。

これはほとんど焼酎、次いで日本酒の在庫が影響している。

1月に仕入れたほどお客さんに消費してもらえなかったということか。

あと目立つのが、福利厚生費と接待費と旅費交通費。

これは新年会経費分、普段の月より多くなっているようだ。

その反動か2月はおとなしい数字になっている気がする。

これら要因が組み合わさり、1月の利益率は低く、2月の利益率が高いということが理解できる。

単月で見るとこのような結果。

しかし、利益率、原価率を累計で見ると予定している数値である。

つまり、2月儲かって良かったねという話ではなく、結局は2月末になってようやく目標に追いついたということだ。

さて3月どうか?

開業277日目 3月の収支

今月の売上は目標に3万円弱足りなかった。一日あたりに換算すると約千円。

千円というとお酒2杯分で稼げる金額だが、うちのような来客数が少ない店だとその千円が難しい。

いや、勧めようと考えるから腰が引ける訳で、そうではなく、お客さんからのオーダーを見逃しているとか、料理を出すのが遅いとか、そんな店側のミスがあるのではないかと思える。

というのも、暇なのに慣れてしまい、稼ぎ時に対応できていない部分があるのではないかと想像できるからだ。

一方利益率は今月も良い。

営業日数が27日もあったにもかかわらず、給料や光熱費等の固定費は先月使用分つまり2月だったものだから全体的に少ない。

電気代ひとつをみるとさほど大したことはない金額だが、いくつもの支払先が積み重なると結構な金額になるようだ。

小さい店はほんのわずかな金額が利益率に大きく影響するのだと実感。

原価率も好調。でも昨日焼酎の在庫を見たら結構な数があった。これが含まれているにしては金額が少ないかな。

何か入力漏れ、入力間違いがあるのかも。確認しなければ。

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