平成24年度確定申告の準備
確定申告書作成前に確認すべきこと。
帳簿の確認
毎月入力すべき伝票、通帳、カード売上、カード支払の転記、買掛金の計上が無事終了したので、総勘定元帳の現金を除き上から順にチェック。
まずは「棚卸資産」。今年は期首の仕訳を全くしていなかったので、今行う。
1/1 期首商品棚卸高XX/棚卸資産XX で、残高を0にする。
続いて決算仕訳。年末の棚卸メモの金額を計上。仕訳は、
12/31 棚卸資産XX/期末商品棚卸高XX
次に「前払金」。期首にあるべき再振替仕訳がないので、今行う。
1/1 地代家賃XX/前払金XX で、残高を0にする。
続いて例年同様、月末に支払った店の家賃は来月分、つまり、次年度の分なので今期の経費にならないよう決算仕訳する。
12/31 前払金XX/地代家賃XX
次に「長期前払費用」。融資を受けた際の信用保証料がある。融資を受けた年の決算に計算しておいた、各年度ごとに仕訳する金額のメモを見ながら計上。
12/31 信用保証料XX/長期前払費用XX。
同様に広告費として投資した代金がローン形式になっており、今年度分の利子を計上。
12/31 利子割引料XX/長期前払費用XX。
次は「建物付属設備」と「備品」。今年は何もないので計上なし。減価償却費は、確定申告書作成時に算出するので後回し。
次は「事業主貸」。イレギュラーな仕訳、つまり誤った仕訳がないかどうか確認。
「預り金」は、1月と7月の源泉税納付時にこの勘定にて計上しているか、同様に住民税納付の6月と12月に、同様に雇用保険が7月に計上されているか確認。
「未払消費税」は、4月にその前の年の消費税を払ったときに相殺されており、残高は0。
今年度の計上は、消費税の確定申告時に算出できるので、こちらも決算仕訳は後まわし。参考になったページはこちら(消費税の税込み会計について教えてください)。
ちなみに仕訳は税込会計なので、租税公課XX/未払消費税XX。
「未払金」は、毎月月末払いになっている通信費があったが、カードでの支払いに切り替えたため、今年からは、なし。
「長期借入金」は毎月規則的に計上されているのを確認。1店舗目の借入である公庫の分が完済したが、残高はかなりある。2店舗目の借金だ。夫の貯金が増えるのは、まだ数年先ということだ。
「事業主借」は、ほとんどがわずかな金額の預金利息。
残り「売上」以下、変な勘定科目による仕訳が混入していないか確認していく。
そして最後に「現金」。実際の現金の出入りについては、一切関与していないので実態は不明。証憑をありのままに入力しているだけなので、残高が所々マイナスになっている。
これを「事業主借」による現金の補充や仕訳の順序で調整する、つまりマイナスを無くすのに、かなりの時間を要する。
さて「現金」の帳尻合わせが終わり、「事業主借」の最終残高と昨年の持ち出しになった金額が合っているか夫に確認。ほぼ相違ないとのことなので、帳簿の確認はすべて終了。
青色決算書作成のための下準備
次は青色決算申告書への転記をスムーズに行うための下ごしらえ。
青色決算書は、月別の売上と仕入数値が必要。現在使用の会計ソフトは、期首からの累計しか出力できないので、Excelで月別に集計を出しておく必要がある。
また、補助科目もないため、勘定科目を店別に売上と仕入それぞれ設けている。そのため合算も必要な状態。
では、手順。1店舗目の総勘定元帳の売上をCSV出力。引き続き2店舗目の売上もCSV出力し、データ範囲を切り取って、1店舗目の売上の方に継ぎ足す。これで大きな一枚の売上帳ができた。
次に、日付から貸方金額を選択し、ピボット(Excel2007なので、挿入タブのリボンにあり)の作成。ピボットテーブルのフィールドリストの「日付」と「貸方金額」にチェックを入れる。
行ラベルが日別になっているので、グループ化して月別にする。手順は、日付のセルの上で「右クリック」→「グループ化」。単位が月別になっていることを確認して「OK」。
もし右クリックしても「グループ化」が表示されない場合は、先ほどの範囲指定が適切でなかったということ。きちんと「日付」と書かれたセルから、今年度最後の貸方金額(売上)までを選択することが重要。Excelの左隅にある全選択できるところや列名で大雑把に範囲指定してはいけないのだ。
さて、これで月別の売上集計表ができたので、仕入も同じ手順で集計表を作成し、青色確定申告決算書の準備は完了だ。
ちなみに、現在使用の無料会計ソフトは、nyao soft♪アプリシリーズ17の「♪会計」さんにお世話になっている。
平成24年度確定申告_eTaxする前に確認するページ
青色申告決算書作成のための準備が整い、次はe-Taxでの申告。
まずは、e-Taxのポータルサイトへアクセス。このページを一通り目にしておくと、後で不具合があったときにあわてないで済むことがある。
さて、個人事業でe-Taxは既に利用しているので、「個人でご利用の方」の枠内の「確定申告書を作成する」をクリック。
「お知らせ」に医療費控除についての記載があった。どうやらここに書かれたとおりにすると、Excelで効率的に入力ができるようになるようで、医療費控除の入力が面倒だと思っていたので、朗報だ。
早速この画面の左側にある「医療費集計フォーム」をクリック。次画面の注意書きをざっと読んでダウンロードしてみた。
と、こんな具合でメリットを発見できることがあるので、この手のものは毎年一通り読んでおくことにしている。
次に「作成の流れ・追加機能・税制改正など」をクリック。税制改正のPDFをクリックするも上手く展開できない。そこで先ほどの「お知らせ」に書いてあった「【重要】確定申告書等の印刷について」を読んで対処することにした。(20130217)